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眼鏡を取り戻せ

ようやく、ようやくSS書き終わりました。
永かった・・・・・・こんなに短いのに時間かけすぎです。
この話も友人からの三題話で題は「眼鏡・宇宙・スーパーマーケット」。
三題話ってことで公開したのは2つ目ですがどうもこじつけというか強引というか。
話の流れ、展開がいまいちな気がします。
自己評価甘めにつけて65点ぐらい。
どんな感想でもいいので頂けると幸いです。
具体的だったらもっと喜びます。
それではどうぞー。



       眼鏡を取り戻せ

 眼鏡、それは視力を調整したり、目を保護したりするために目に当てて用いる、レンズ・色ガラスなどを使った器具のことである。
 眼鏡の用途、意義は本来そういったもので、それ以上の付加価値などないはずだ。言葉としては別の意味合いを持つこともあるが、そのことは大した問題にはなり得ない。
 しかし、最近では眼鏡そのもの用途や意義、言葉の意味とは全く別な、眼鏡に対する感情、想念、妄想・・・・・・ そういったものが溢れている。溢れかえっている。
 人間、知的生命体の思想とは危険なもので、この1つの思いが肥大化し蓄積されることによって世界が変成してしまう。
 物事がもつ本来の意味が正しく伝播し、世界が変成すればいいのだが間違った意味が広まってしまえば世界が間違った方向へ進み徐々に歪みを生み出していく。世界の歪みが大きくなれば、他の世界、星へと伝わりさらに大きくなってゆく。歪みが大きくなりすぎればその先に待つものは全宇宙の生命体はおろか宇宙そのものの消滅へと繋がってしまう。
 歪みも小さいものならば自然の治癒力の中で戻るものが多いが、あまりに大きな思念の前では役に立たない。
 生物が自然治癒で治せない病に薬を使い、治癒促進するように、世界の歪みを正すための薬が存在する。
 それが空間是正機関である。
 あまりにも本質から離れてしまった眼鏡。
 眼鏡を本質から遠ざけるモノ。宇宙の辺境、青い星から生まれた概念。
 
それは「萌え」。



 私の名はランシール・アウグリオ。42歳厄年、独身。れっきとした空間是正機関の一員だ。
 今回私の任務は辺境、原住民達の呼称によればチキュウという呼称の惑星において世界の歪みの原因調査及び是正である。
この星において特に大きい歪みを検知したのはアキハバラと呼ばれる一地域だ。アキハバラでは眼鏡以外にも多種多様な歪みが検出されていた。
 我々、空間是正機関員はこのような場所をスーパーマーケット「歪みの小売店」と呼んでいる。
 スーパーマーケット「歪みの小売店」は文化発展途上の辺境に多く見られ、惑星ひいてはその星系の消滅の先駆けとなりやすく、高度な文化をもつ生命体が住む星というのは中々に稀なのだ。
 故に我々のような存在が必要となるのだ。
 ここ、アキハバラほど大規模なスーパーマーケット「歪みの小売店」は他に類を見ない。
 しかし眼鏡の意味を大きく変質させる「萌え」とは一体なんなのだろうか? そして実際どのように変質したのだろうか?
 幸いにも周りを見渡せば恍惚とした表情で「萌えー萌えー、眼鏡萌えー」と口に出す集団がいる。本来ならば調査是正対象となった星の住人との接触は可能な限り避けるべきなのだが、事は一刻を争う。躊躇いながらも私は彼らに「萌え」という危険な単語を外し、眼鏡について聞いてみた。
 すると彼らは見ず知らずの私に熱に浮かされたように、内に溜まったものを吐き出すように、矢継ぎ早に語りだした。

「眼鏡は知性と理性の象徴なんだよ」
「最近では単なる視力矯正器としてではなく、アクセサリー、お洒落の一つとして認識されているね。嬉しい限りだ」
「眼鏡をかけることによって可能になる動作ってあるよね。ずれた眼鏡を直すとか、眼鏡が邪魔でキスしづらくて照れるとか!」
「いやいや、眼鏡をかけている時とかけていない時。その二面性にこそ注目すべきでしょ」
「眼鏡をかけるとブスに見られるというがそれは間違いだ。眼鏡をかけてもブスなやつはもとからブスで、眼鏡をかけても美人ならもとから美人。むしろどちらでも一緒ならば眼鏡をかけていた方がより美しく見える。つまり眼鏡は美しいものをさらに美しく見せる効果があるのだ」
「眼鏡をかけるってことは視力が弱いってこと。分かり易い形で自分の弱さを提示しているんだ。保護欲が駆り立てられないか?駆り立てられるだろ!?なっ?なぁッ!」
「眼鏡ッ娘こそ至高の存在と知れ!!」

 ・・・・・・なんだ、これは。一体何があればこうも無秩序に物事の本質が歪められるのだ? はっきり言って理解不能だ。
 しかしこれで諦めていては空間是正機関の名が廃るというものだ。その為にはまずは「萌え」がなんなのか調査せねばなるまい。
 再びチキュウ人との接触を試みる為、適当な人間を探す。探す。見つけた。
 今度は先ほどのような連中ではなく眼鏡をかけた理性と知性を兼ね揃えた印象の青年だ。私の質問にも的確に答えてくれるだろう。
 しかし、先ほどのショックから立ち直れていなかったのか、青年の肩を強く掴み、睨みつけるように、息と声を荒らげて問い詰めてしまった。
「萌えとは一体何なのだ!?」
 青年の表情は始め驚きと戸惑いが強く現れていたが、ふっと微笑むと静かに口を開いた。
「萌えとは・・・・・・」
 やはりこの青年に聞いて良かったと心の中で安堵する。
「萌えとは、人が持つ根源的欲望の一つ。答えは一つと限られたものではなく、存在する人の同数の萌えがあるのだ。だが唯一つ言えることがある。胸の奥から溢れ、押さえきれぬ衝動っ!それが萌えだ!」

 何処をどう歩いたのだろうか。気づくと私は公園のベンチに腰掛けていた。陽はとっくに落ちており周りは暗くなっていた。陽が高いうちは子供達が大勢遊んでいるだろうが今はその気配は全くしない。誰もいない公園が私を陰鬱とさせる。
 この星の人間には宇宙の常識は通用しないのか? 私はこのミッションを達成できるのだろうか?
 そんなことばかりが頭の中を駆け巡った時だ。
「大丈夫ですか?」
 頭上から涼やかな声が降りてきた。
 顔を上げるとそこには一人の女性が立っていた。眼鏡をかけて。
 小柄な体格で胸にはハードカバーを数冊重たそうに抱いており、レンズから覗く瞳には気遣わしげな色が見て取れる。顔立ちは幼さが残るものの、色白で儚げな雰囲気を纏っていた。
「大丈夫ですか?」
 もう一度問いかけてくる。その姿を見た時私の中で何かが動いた。

 数週間後。
 チキュウ周辺は何も変わっていなかった。
 そして私ランシール・アウグリオ42歳厄年独身はというと、
「眼鏡ッ娘の真髄は病弱文学少女にある! 知的であり、病弱から来る儚さは保護欲を掻き立てる! そもそも『萌え』の語源は病弱少女を守るというシチュエーションに『燃え』る、の誤植からと言われている。故に眼鏡ッ娘こそ全ての『萌え』の頂点といっても過言ではないッ!」
 今日もチキュウは平和である。
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Author:MATS
自称燃えと萌えを知る者MATSによる小説・SSブログ。
武器・ロボット大好き、ツンデレ・幼馴染み・眼鏡大好き。
ラグナロクオンライン(RO)というMMORPGをやっています。
最近プラモ作り再燃中。

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